Twitterでフォローして下さってる方の中には私が現在マレーシアで暮らしていることをご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、
よく聞かれるのは、「なぜ海外に?」「というかなぜマレーシア?」ということです。
今日はそれをテーマに記事を書きます。
まず語学問題から話しますが。
私の英語の基礎会話力は中学生のときに通っていた女子校で少し頑張っていた程度のレベルで止まっており、バイリンガルなどと、とても言えるようなレベルではありません。
英語以外の言語は特にそうです。
アメリカ、イギリスの映画や音楽は昔から好きでした。
高校の修学旅行が人生初の海外渡航となりました。(※特にお金持ちではない公立校です)
20代の頃、ご縁があって韓国との交流の一環でホームステイをしたり…
そんな感じでまったく海外情報や体験がなかった訳ではないのですが、私自身はまさか自分が海外旅行のみならず主体的に海外移住をするなんて夢にも思っていませんでした。
そもそも最初から選択肢として考えていませんでした。
自分でもなんでだろう?とは思います。
海外のことに目を向ける機会は多々あったのに。
その理由を改めて考えてみたのですが、
「ワーキングプア時代が長かったから」
という理由が一番大きい気がします。
そう、貧困…!
外に目を向けるほどの余裕が、私には20年以上まったくなかったのです。
生家では三食食べて健康で文化的な暮らしを送らせてもらっていましたが、社会人になってからは体調不良などで数日休んだらすぐ生活が回らなくなってましたし、実家の破産などの余波でギリギリの暮らしをするしかなく、若い頃の私は早い段階で貧困状態(広義の)に陥っていたと今ならわかります。
貧困状態に陥れば陥るほど、人はありとあらゆる視野が狭まっていくということを若い時分に身をもって体感できたのですが、経済を始めありとあらゆる余裕がないことは実は今も昔もあまり変わってません。
ですが、インターネットの使い方を覚えたことで、そんな私をとりまく世界がかなり変わりました。
「世界は、自分が思っているよりもずっと広いんだ」
そういうことに気づかせてくれました。
インターネットには逆の危険性(画面の文字列や画像の情報にだけ囚われて、自分自身のことや周りが見えなくなる)も大いにありますが、インターネットが普及していなかったら、おそらく私は海外暮らしなんて考えもしていなかったはずです。
移住計画の最初の一段階目も、ネット経由で現地を知る人から情報をいただいたことでした。
ただ当然の話として、それだけでなく実際にその土地を歩いてみて、自分の目で見て聞いて感じて判断して、決断しないと何も始まらないので、ネットでの話はあくまで第一歩目のツールとしておくのがちょうどいいです。(私のこのブログも)
そして、私が海外移住を考えるようになった二つ目のきっかけですが、
間違いなく「福島第一原発事故」です。
あれは本当に、私だけでなく、多くの日本に住む人々の人生を大きく変えた出来事だったように思います。
原発事故当時は本当に、ありとあらゆる文献と情報を読みあさりました。
乳幼児を抱えながらのことでしたし、もうあんな思いと経験をするのはごめんですが、自分自身の本質と、日本社会のありとあらゆる問題を浮き彫りにした象徴的な出来事だったと思います。
今は原発事故だけではなく、「生活」と「子どもの教育」理由の方が大きいかもしれません。
日本で発達障害のある子どもを抱えてシングルマザーをやっていくのは、経済的にも教育的にも、私の体力的にも資質的にも、全てにおいて困難です。
ただでさえシングルマザーの貧困は「自己責任」というような論調がまかり通ってきていますし、民間レベルでもそういう意識が根強くあると感じています。
もちろん日本には色々な公助もありますし(根強く窓口で働きかければ)、ご家族の援助も受けられる方なら全然生きていけるとは思うんですが、特段助けも望めないような状況が続く中、3人子持ちの我が家はちょっと無理だなと…
私も専業主婦になって数年たち、フルタイムで働くにもブランクがありすぎました。
そんな状況の我が家でしたが、マレーシアに来てからは、
「ここはなんて快適で無理をしない生活を送れるんだろう…!」と感動し通しでした。
私自身はしがないフリーランスで、正直、今も大して稼げてはいないです。
子育ての大変さも、子どもが大きくなるにつれ、日本を出る前よりもさらにハードルが上がっている気がします。
それなのになぜ?そんなにちがうんだろう?と考えてみたんですが、
それは、やはり「生活のしやすさ」と、マレーシア人(マレー系中華系インド系ルーツを問わず)が持つ「子どもに大らかな国民性」にあるのかなと思います。
ひとつ参考までに、マレーシアでの我が家の暮らしにかかる生活費を公開します。
(※2016年8月現在のレートです)
家賃25,000円(プールつき3LDK(家具なし))
電気水道代ガス約1,000〜2,000円
食費約30,000円
ガソリン代5,000円
ネット+携帯電話代7,000円
節約して住もうと思えば月100,000円以内の生活費で居住可能です。(2024年追記: 当時に比べて日本円安マレーシアリンギット高のため、かなり生活費も上がっています。)
勿論、教育費や他のお金、貯金や渡航費なども必要になりますし、実際はもっとかかってますが…
あと、円高もいつ終焉を迎えてもおかしくないですしね。(2024年追記: 円安すぎて泣いています。)
でも月100,000円でわりと快適な暮らしが出来てしまうのは本当に最高ですし助かります。
日本で同じことをしようと思ったら、おそらくこの3倍はかかると思いますので…
日本では「お金がある人でないと海外移住なんて出来ない」と考えられていたと思うのですが、
マレーシア含むアジアに焦点をあてるなら、むしろ日本で貧困に喘いでいる人ほど海外で働いた方がいいのではと私は思っています。(これは2024年現在もそう思ってます。)
海外経験がないからといって、関心があるのに及び腰になってしまうのは勿体ない!です。
ただ、自分の中で現地での確かな目的意識ややりたいことがはっきりしていないと、せっかく出てきても「海外移住うつ」状態になってしまうかもしれませんので、万人にお勧めは出来ないのですが…
あと、アジアでの「安さ」のみを目当てに滞在してきた日本人の方から、必ずと言っていいほどマレーシアでの愚痴や文句ばかりが出てきてしまうという悲しい現実もあります。
その土地での目的やローカルの人たちとコミットしようとする意識を持っていないと、けっこう陥りがちかもしれません。
それもまた勿体ないことだと私は思います。
話は変わりますが、私が「マレーシアいいな」と思うもう一つの理由は子どもに大らかなところ」なんですが、それはよくも悪くも、家族や地域間の助けあいで社会が成り立っているという証拠でもあると思います。
大人や年齢の大きい少年少女、みんなで子どもを育てている雰囲気がとてもいい感じなんです。
そして、民族の多様性。
最初から異文化が当たり前に身近に存在する環境が、これからの未来を生きる子どもにとって、どれほど糧になるかを実感しています。
勿論、多様性の裏面はきれいごとでは済まない部分もありますが、それもまたよし…
日本だけの独自ルールで日本人が生きてきたこと。
自分に実は選択肢があるということ。
それを日本人がそれぞれの経験の中で知るだけで、未来はもっともっと広く拓けるのではないでしょうか。
私はこれまでも今もそう信じています。
今後も色々と綴っていこうと思ってます( ´ ▽ ` )ノ
本日も読んでくださってありがとうございました!